セネガル日記_職業見学_幼稚園(Ecole matemelle, Grande section)_1020

 10月20日(金曜日)、今日はGrande section(5歳)の子供達の授業を見学させてもらった。金曜日は9時から歌の練習が始まり、9時半からデッサン、10時からおやつを含む1時間の休み時間、11時からグラフィックの授業、11時半から昼ごはんと掃除、12時半から絵本の読み聞かせ、13時に解散という流れだった。イスラム教にとって金曜日は大切な日で、前回火曜日に見学させてもらった時よりもオシャレな洋服を身につけている人が多いと感じた。

朝の歌の様子

 朝の歌の時間には、先生方がセネガルの太鼓(サバール)を叩きながら子供たちに、セネガルの現地語のウォロフ語で歌を教えていた。日本の幼稚園を見学した時は先生はピアノを弾いて歌を教えていたため、セネガルでは伝統的な太鼓が使われていたことにとても驚き、また、フランスの教育制度が根付いている国で現地の歌と楽器を使う点がとても素敵だなと思った。

デッサンの授業の様子

グラフィックの授業の様子

 

 デッサンの授業では、デッサンを始める前にフランス語で体の名前を言えるか復習してから、ノートに「頭・胴体・腰」など体のデッサンをして、そこに先生が体の部位の名前を書き込んでいた。グラフィックの授業では、自分たち専用の小さな黒板にチョークを使って縦線を描く練習をしていた。この学年の後半からアルファベット(筆記体)をノートに書く練習が始まるそうで、その前に少しずつ練習をしているようだった。この学年になると長い文章が話せるようになり、フランス語でコミュニケーションをとることができるようになってきていた。先生が何かできた子供に対して「誰が○○することができたのかな?」だったり「ブラボー」と大きな声でいう光景が多く見られ、子供たちに自分がしたことをフランス語で理解させたり、褒められて自己肯定感が上がるやり方をしているなと感じた。

 

 セネガルに来てからフランス語とウォロフ語(現地語)を使う環境にいて、言語がこんがらがってしまうことに困っているが、ここの子供達は幼い時からそういった環境置かれて、そこで生活しているため、凄いと感じた。良い面としては、複数の言語を無意識に習得できることで、悪い面は言語の混乱によって学習の理解度に影響が出ることだと思うが、私は日本語しか話せないので、この環境がとても羨ましく感じた。

今後使われる文字の練習用のテキスト

中身は全て筆記体