セネガル日記_セネガルの授業②

<宗教>

 セネガルでは、ムスリム教が90~95%、クリスチャンが5~9%、ユダヤ教・土着信仰1が%とムスリム教がほとんどを占める国である。ムスリム教の中にはセネガルで生まれたコンフレーリーが沢山あり、私たちが学校の授業で習ったシーア派スンニ派ではなく、ムリッド(トゥーバ)、ティジャン(ティアワンヌ)、ライエン(ヨフ)、ニャセアン(カオラック)などに分かれている。私はこの中のムリッドの巡礼祭「マガルトゥーバ」に9月初旬に参加したため、ムリッドの存在は知っていましたがそれでも沢山のコンフレーリーの存在を知って驚いた。まだムリッドとティジャンにしか出会っていないためだ。また、それぞれ長の事をハリフジェネラルといい、例えばムリッドのハリフジェネラルはSerigne Mountakha Mbackeさんである。代々一族がその地位を継承していくそうだ。

ムリッドのハリフジェネラル、Serigne Mountakha Mbackeさん

<民族(地域の代表例)>

ダカールとティエスセネガル北部 :ウォロフ族、都市には全ての民族が集まる

セネガル中部:セレ族、ソーセ族...

セネガル東部:プラ族...

セネガル南部:ジョラ族、マンデェン族、バランダイ族...

 

労働人口

 セネガルでは2023年現在の人口は1800万人だそうだが、そのうち25歳以下の若者が60~65%も締めているいる。そのため、仕事が見つかりにくいそうだ。

 

<平均寿命>

 セネガルの平均寿命は67歳で、日本の男性81%、女性87%と比べると明らかに低い。原因として、砂糖や油を大量に使用する食生活、病院や医療物資の不足、保険制度が充実していない(病院の診療費が高い)ことなどがあげられるそうだ。しかし、決して医療技術が低いわけではなく、UCAD(セネガルの東大)の医学部にはセネガル近隣のフランス語圏の国から沢山の学生が学びに来ている。

 

<教育制度>

 公立ならば、高校を卒業するまでは無料で教育が受けられる(文房具や教材費は別)。

 セネガルの現地語はウォロフ語であるが、学校では授業はフランス語で行われるため、子供達にとって学習するのはとても難しい。また、教科書など生徒に教える教材は、フランスの文化が背景になっているため、余計に学習を難しくさせている。小学校には学生の80%が通っていると思われるそうだが、中学校、高校、大学に上がるまでにフランス語での勉強が難しいと感じたり、進学に必要な試験に合格出来ないなどが理由でドロップアウトする学生が一定数いるそうだ。「フランスから独立してから60年以上経つが、何も変わっていない。教育に留まらず、フランスと同じことをするのではなく、セネガルの背景を取り入れた方針に変えていくべきだと」先生は言っていた。