セネガル日記_職業見学_幼稚園(Ecole matemelle, Petite section)_1017

 友達のフランス語の先生のお母さんが私立の学校(幼稚園~高校)を経営しているということで、その先生の紹介で今週の火曜日からお母さんの学校へ授業の様子を見学しに行っています。以前のテイラーさんのところへ職業見学した時に、セネガル人の中でも現地語しか話すことが出来ない人や、フランス語が話せても読み書きが難しい人などが一定数いることを知りました。そのため、多数の言語を使いこなす人が多い大きな要因にセネガルの教育方法にあると感じ、今週からの学校見学を特に楽しみにしていました。学校へは主に金曜日に、時間がある週は火曜日と金曜日に通う予定です。

セネガルの教育制度

 セネガルの学校は幼稚園(3~5歳)、小学校(6~10歳)、中学校(11歳〜14歳)、高校(15歳〜17歳)に分かれています(フランスの教育制度と同じであるため、その写真を貼り付けておきます)。公立高校は授業料は高校まで無料で、私立は別途にお金がかかります。また、公立高校の授業費が無料といっても、授業で必要な文房具類など自分で用意する必要があるものがあり、金銭的な面から進学を断念する子供や、親が子供に期待しておらず早くから働かせるケースもあるようです。

 今回見学したのは幼稚園の1番下の学年で2~3歳の子供がいるクラス(Petite section)です。基本ここの幼稚園では最大20人のクラスに先生が2~3人を配置するそうで、ここでは7人の生徒に2人の先生がついていました。毎日8時半に授業が始まり、月火木は午後3時に、水金は午後1時に授業が終了します。Petite sectionでは1レッスン20分、朝の会の後に朝ごはん(1時間)あり、授業を2レッスンして、お昼ご飯(1時間)があり、あとは15時までお昼寝という流れでした。授業では赤ちゃんの人形を使って、水を張ったバケツで体を洗う様子を子供に見せながら、体の部位や体を洗う道具のフランス語を教えたり、水の入ったペットボトルを持って来て椅子の上にある、下にあるというフランス語を教えたり、点の描き方を教えたりしていました。この歳からセネガルではフランス語を習い始めるようで、加えてこの学校では英語も週1回授業を行なっているそうです(アルファベット程度)。子供に教える際は、基本フランス語を使いますが、反応が悪い時はウォロフ語で言い直していました。また、休み時間はフランス語とウォロフ語が混ざっています。先生によると、最近ダカールでは家でもフランス語で話している家庭が多いが、家でフランス語をよく話す子供とそうでない子供で授業の理解度が全く違うそうで、確かに先生の言ったフランス語をすぐに真似できる子供とずっと黙っている子供と2つに分かれていました。家での環境の違が授業の参加度に影響していることを知りました。

 私が見学に行っている学校は私立の一貫校で、次はフランス語の「書き」の授業が始まる、幼稚園のGrande sectionのクラスへ見学した時の記事を書こうと思います。

教室の様子

教室前の遊び場

赤ちゃんの人形を使って授業をしている様子。

お昼ご飯(希望制)。ここでもセネガル料理が出ることに驚いた。