セネガル日記_Diourbel,Touba_3日目「マガルトゥーバ 9/4(月)」

 

モスクへ向かう人々

 

 マガルトゥーバ当日の朝の9時です。男性陣はなんて早起きなんでしょうか、もう正装をして活動を始めています。マガルトゥーバ当日の朝は特別な朝ごはんを特別な洋服、例えばタイバース、ドレスやモスクへ行く際の正装服などを着て食べるのです。私は10月にセネガル人の結婚式に招待されており、そのために作ったタイバースを持ってきました。今はタイバースは暑いので軽装をして朝ごはんができるのを待っているのですが、この2日食べてばかりだったので、身体にフィットして作ったオーダーメイドのタイバースが着れるのか、体型が変化していないかドキドキしています!

 今日は特別な朝ごはんの為かなかなか出来上がる様子がなく、11時を過ぎても待ちぼうけ。お腹が空いてきました。暇なので、マガルトゥーバについて知っている知識を少しBlogに残しておきます。「マガルトゥーバ」はイスラム教でセネガル発祥のムリッド集団により毎年開催される巡礼祭で、大体200-300万人の方が各国から集まる大切なイベントです。昨年は300万人訪れ、1500億cfaのお金が集まったそうです!毎年開催される日が違うそうで、今年は9/4の月曜日、このイベントの為に毎年2ヶ月前から政府では「マガルの警備に今年は何人の警察を配置するのかなど」などの話し合いが行われていたそうです。幸せなことにトゥーバに土曜日に来てから2日、快適な家にしかいませんので、トゥーバにそんなに多くの人がいる事が想像できませんが、今日はいよいよ、西アフリカの最大のモスクにいき、その人の波を体験してきます。そして、初めてお昼という日が強く暑いだろう恐ろしい時間に外出します。なんと40℃を超えるそうです。ところで、トゥーバ行く前の知識として、モスクに入ると結婚していない男女は別々に分かれて行動すること(道がそのように分かれている)、そして女性はメイクを落として完全にナチュラルな状態にすることを教えてもらいました。もし違反した場合は、バイファルというムリッド集団で修行している方々からムチを打たれるそうです。

マガルトゥーバ当日の朝食

  朝食が12時から始まりました。オシャレしてお化粧して臨んだのですが、念入りにオシャレしているのは私達くらいでセネガル人の皆様は食後にモスクに行くようの服を着ていたので少し浮いていました。朝食はファタヤ、パウンドケーキ、牛と鳥のサラミ、羊のフォアグラのジビテリ、沢山のフルーツとジュースでした。セネガルの朝食は大抵パンとソースとコーヒーなので、この日は本当に豪華に感じました。セネガルではとにかくお客さんにお腹いっぱいになってもらおうというおもてなし文化(こちらでは「テランガ」という)があるので、毎日沢山食べています。「スールナ(お腹いっぱい)」と言ってから「ビアンマンジェ(もっと食べて)」と言われるので、いつも腹120%くらいで生活しています。今日は特にタイバースがキツくて途中からお腹がはち切れると思いました!友達ともうこれ以上食べないように注意を逸らすために、ここでは出されたフルーツと食後の口直し用のガムでピコ太郎のPPAPを披露しました笑 優しくノリが良いセネガル人にもちろんウケていました笑 1時間ほど食事をして、食後は急いで撮影会をし、皆さんと写真を沢山とり、急いでモスク用の洋服と頭にコルを巻いて出発!モスクまで、車を持っているセネガル人が私たちを連れて行ってくれました。モスクに近づくと洋服や靴や宗教関連のグッズが売られている露店が立ち並び、モスクへ向かう人でごった返していました。ある程度まで車で進むと歩行者天国になり、歩いてモスクに近づきます。本当に凄い人が多く、満員電車みたいでした。セネガル人が逸れないためにずっと手を繋いでいました。人の波についていきながら、マガルトゥーバへ行く前に日本人から1番気をつけた方がいいのが「盗難」と言われたのですが、本当にそれを感じました。人と密着するたびに自分の貴重品が消えていないか何度も確認しましたし、常に貴重品は相手の届かない所に身につけていました。暫く歩くと、脱いだ靴を入れる紙袋を渡されました。モスクは西アフリカ最大と言われるだけあって、遠くから見ても大きかったですが、近づいてみると更に大きかったです。床や建物は全て大理石のようなもので作られているし、ムリッド集団のお偉いさんが眠っている7つの高い塔(お墓)があるし、ターコイズブルーと金の装飾も素敵だったし、とにかく美しかったです。モスクへは靴を脱がないといけないのですが、特別な黒い靴下(外の露店でも売っている)を買うことをおすすめします。というのが、私達はお昼の時間に行ったのですが、モスクの床の大理石がとても暑くて裸足だと耐えられない為です。靴を持ってきていない男性陣はとても暑そうにしていて大変そうでした。今回は残念ながらモスクへは入らずに帰りました。セネガル人に聞くと、普段からマガルトゥーバでトゥーバに来てもモスクへ行くことはあまりなく、トゥーバへはご飯を食べに来ている人が多いそうです。なんだかマガルって日本のお正月みたいですね。みんなで集まってご飯を食べてはテレビをみて、モスクへは行きたい人だけがいく。日本の除夜の鐘みたいな軽い感覚だったのかもしれません(一部のムリッド集団の方は必ず儀式に参加します)。ドレスコードセネガル人といたからか、それともモスクの中まで入らなかったからか思ったより軽かったです。

モスク(正面からモスクへ入っていないです)

モスクの前で記念撮影

モスクに入る時の靴下

 

 帰ってきた後は暑さにやられたため、ベッドでゴロゴロして過ごしました。ただ、沢山汗をかいたので、お風呂に入りたかったのですが、水が不足していてほんの少ししの水で頭を流すことしかできませんでした。この時期のトゥーバは200~300万人の方が訪れるわけですから、もちろん水不足になります(飲水ではなく生活用水)。私たちが滞在していた家でも水不足の影響で溜めていた水が盗まれたそうです。マガルトゥーバの時期にトゥーバにいかれる際に注意していただきたいのが、洗濯ができないことと、お風呂が入れなくなる可能性があるので体拭きシートを持っていくことです!!お風呂に入った後に、偶然その家で出会ったアジアに興味があり英語が話せるセネガルの女性と2時間ほど話し、その後子供たちと折り紙をして遊び、夕食を22時半に食べて、みんなで話して、寝ました。明日の帰る車をセネガルの友達が既に見つけてくれていたので安心しています。

 今日もあっという間に時間が過ぎてしまいました。今回の唯一の心残りはモスクの中へ入れなかったことと、夜のモスクのライトアップを見れなかったことなので、来年の2月の帰国までにもう一度この場所を訪れて、人混みのない静かな時にモスクをゆっくり見たいな思っています。

22時半夕食、「プチポワとフランスパン」