セネガル日記_bouye(ブイ)ジュースの作り方

写真右、ブイジュース

 少し前にビサップジュースをセネガルでよく飲まれる2大ローカルジュースの1つとして紹介させて頂きましたが、今回はもう1つのローカルジュース、バオバブという木の実を乾燥させたものから作られている「ブイジュース」について紹介させていただきたいと思います。

 まず、バオバブという木についてですが、バオバブはアフリカの暑く乾燥した気候の中で何千年も生き延びることができることから、別名「生命の木」と呼ばれるほど特別な木だそうで、セネガルでも儀式用のバオバブと道端のバオバブではかなり扱いに差は感じますが、この木を国の象徴としています。そんなバオバブは、木から吊り下がった実をつけるので、遠くから見るとコウモリが木にぶら下がって眠っているように見えます。マンゴーもバオバブのような実の付け方をするので、暑い所に生息する植物の特徴なのではないかと感じました。バオバブの果肉には、カルシウム、食物繊維、ビタミンCなど栄養素が豊富に含まれており、実の果汁には赤痢から発熱まであらゆる病気に効くと信じられているそうです。ただ、暑い国では代謝を良くするために砂糖を多く取る傾向にあるそうで、ブイジュースにもかなり砂糖を使用しています。そのため、こちらの飲み物は美味しいのですが、健康を意識される方はその点がっかりされるかもしれません。ただ、前回紹介したビサップジュースの半分以下の砂糖しか使用していないため、セネガル人にとってはまこのジュースはビサップジュースより健康的なジュースなんだそうです。

 ブイジュースの食感はバナナシェイクのような少しこってりした感じで、味はヨーグルトにミルクを加えたような感じ...うまく説明できませんが、とても美味しく、馴染みのある味だと思います。飲みごたえもあって、とても満足できるジュースで、個人的にブイジュースの方が好きです(ビサップ派とブイ派に別れます)。ただ、本橋成一監督のドキュメンタリー映画バオバブの記憶」の中で、バオバブは食べすぎるとオナラが出やすくなるというシーンがありましたので、飲み過ぎには注意かもしれません笑

バオバブ

バオバブの実

<用意するもの(7.5L用)>

・ブイ  1kg

・砂糖  0.5kg程度

・Eau aromatisee a la fleur d’oranger(オレンジのアロマオイル) 少々

・大鍋2つ

・こすためのザル

材料

 

<作り方>

①ブイをお鍋に入れて、ブイがひたひたになるまで水を入れる。

 

②30~40分煮出す。

③火を止めて30分以上冷ます。蓋は閉めておきます。

 

④タネや筋を取り除く止めに3回以上こす。その過程で、タネの周りの果実がしっかり落ちるように水を追加する。2~3回ブイの種を洗う工程で、初めに入れた水と同じ量くらいの水を追加する。


⑤砂糖とオレンジのアロマオイルを少々入れます。オレンジのアロマオイルは全ての家庭のブイジュースに入っている訳ではなさそうです。

 

⑥容器に移したら完成!!