セネガル日記_生地の宝庫"Marché HLM"で見た、セネガルの生地

 記事の宝庫である"Marché HLM(読み方はなぜか、マルシェ アシュラ)"にセネガルの友達に連れて行ってもらいました。この市場のエリアには何百と生地屋さんがあります。そこで出会った4つの生地について紹介したいと思います(他に違う種類の生地に出会えば、追記します)。

Marché HLM

①ワックス

 セネガルでよく見かける代表的な生地といえばこれだと思います!分厚いコットン生地に連続柄の模様が印刷されているもので、アフリカの暮らし、花、エビや幾何学模様など様々なパターンがあります。日本では珍しい派手な生地の印象が強く、アートを見ているようです。そして驚くほどの量のデザインがあるので、記事選びにはとても時間がかかります。お値段は1メートルあたり800~1000cfa(190円~240円)です。また、この生地の特徴として色が抜けるので、最初の何回かは手洗いする必要があります。

 以下はPOLE POLE KANGA SHOPのサイトからの説明ですが(https://www.polepolekanga.com/difference.html)、この布は、もともとインドネシア独特のろうけつ染めであるバティックあるいは模倣バティックがそのルーツといわれているが、インドネシアのバティックと対峙するアフリカ向けの布として「ワックスプリント」という名称で、長い間、研究・生産・流通してきており、「ワックスプリント」布独特の世界観が築き上げられてきたそうです。

積み上げられた生地の中から自分の好きな生地を見つける

浴衣を作りたくて、このワックスを購入しました

②ブワル

 この生地については情報があまりないのですが、手ぬぐいやガーゼのように薄い生地です。これもまたワックスと同じくらい沢山の種類があって、ブワル専門店もありました。これから10月まで猛暑が続くセネガルでワックスよりも快適に過ごせる生地ではないかと期待しています。お値段も1メートルあたり600cfa(142円)とワックスよりお安くなっています。

手ぬぐいのように生地が薄く涼しそう

③tissu

 tissuはフランス語で「布、織物」という意味なので、このような生地だけを指す単語ではないように感じるのですが、セネガルの友人はこの生地をtissuと教えてくれました(今度一緒に洋服屋さんに行く時に確認します)。薄手の生地に刺繍が施されているとても美しい生地で、セネガルの正装用のローブを作れる特別な生地です。この記事は1メートル3000cfa(714円)で、1セットの5メートル分買いました。セネガルのお祭りに参加する時や、結婚式に参加するときに必要になってくると思ったので、ついに作ることを決心しました。また、このtissuは結婚式のプレゼントとしてポピュラーなものの1つだそうで、もしかしたら10月の結婚式のプレゼントとして私は用意しているかもしれません。また補足ですが、結婚式のプレゼントは、女性なら新婦さんに、男性なら新郎さんにしか贈れないそうです。

tissu

④バザン

 木綿の生地に特殊な加工を施して作られた高級な生地だそう。光沢がありとても綺麗でした。男性の正装用の洋服に使われているイメージだったので、今回は購入する機会がなく値段が聞けなかったけど、今度もっとゆっくり見てみたいです。

バザン