セネガル日記_セネガルの結婚式①_0715

 結婚式は各家庭により異なるそうですが、今回は伝統的な結婚式の一つを見せていただきました。

 

 まずは結婚式についての説明ですが、なんと4つの式に別れているそうです。以下の4つが、私たちが想像する結婚式に辿り着くまでの流れです。

①男性が女性のご家族と今後の式の日程について考える式

②娘さんを頂く代わりに、新郎側のご家族が贈り物送る式(ご家族内など少人数で行う)

 この時点まで式を終えると完全に結婚は成立していることになるそう。

③結婚式をどう挙げるのか話し合う式(新郎新婦、主に新郎側が決める)

④結婚式

 そして今回は、セネガルの②の式に参加させていただきました。②の式は、親族同士の顔合わせの場でもあるため本来は招待されないのですが、とても親切な方で日本の文化にも理解のある新郎さんが招待してくれました。

式の様子

 当日、まずは新郎さんの家に10時ごろ到着し(こういう式の時は、大抵11時ごろに家族は集まることになっているそう)、バゲットとコーヒーを飲みながら新郎さん一族が揃うのを待ちました。12時ごろに一家が揃うと、新郎さんを家に残して新婦さんの家に向かいました。ここで、驚いたのが新郎新婦さんの両者とも、この式に参加しても何もすることがないため、式には参加しないということです。私たちは新郎さんを残して、家を出ました。新婦さんの実家に到着すると、風船やカードを使いデコレーションされた家に、新婦さん一家(大人から子供まで)が大集合していました。私たちは、二十人くらいが入る大広間に通され、新婦さんのご家族が揃うのを待ちました。この式は親族であれば誰でも参加できるようですが、年長者が多い場合は子供は参加しないことが多いそうです。そして13時半ごろにブイジュースとビサップジュース、軽食(ネム、マドレーヌ、ファタヤ)が運ばれてきて、食べ終わる14時ごろから式が始まりました。

 新婦側の父役が指揮をとりながら、まず新郎側の一族が「ドッズ(持参金や品物)を持って来たのですが、どの手順で渡せばいいですか?」といい、その後新婦の一族とドッズを誰にどの配分で分配するのか話し合いが行われました。誰にどれくらい配分するのか決まると新郎側がドッズを渡して、1時間半ほどで式が終了しました。この式が終わると本当に結婚したという証明になるそうです。式の後「チェブギナール(チェブ=お米、ギナール=お肉)」という伝統的な料理が運ばれてきて、いただきました。この後、祝賀会が始まったのですが、Dakarに戻るために17時半くらいに引き上げました。最後に新郎新婦の写真が印刷されているお土産をいただきました。

 セネガルの宗教は95%がイスラム教が占めるのですが、このご家庭は珍しくキリスト教だったため、この式にも違いがあったそうです。例えばイスラム教徒の結婚式の場合は、この式を行った日はいつものお祈りの後に必ずモスクに行くこと、また式の最中何度かキリスト教のお祈りがあったことや、ワインを口にされていたことも宗教の違いを感じました。

 

 今回は身内内の式に特別に参加させて頂きありがとうございます。10月の4段階目の結婚式(盛大な結婚式)までにはセネガルのフォーマルな衣装のタイバースを作って、礼儀正しく式に参加できるように心がけたいと思います。セネガルの友達に聞くと、その結婚式ではプレゼントやドレスコードの規則がありそうなので、またの機会に紹介するつもりです。

式の前に頂いた軽食(上からネム、マドレーヌ、ファタヤ)

昼食に頂いた、チェブギナール(ただいまの時刻15時半)