セネガル日記_ダカール観光_Île de Gorée(ゴレ島)

5月9日に行ったセネガル世界遺産の1つ「ゴレ島」の紹介をします!

Île de Goréeの場所

 ゴレ島は、ヨーロッパ人達が大航海時代と呼んだ時代から約300年間の間、対岸のアフリカから集められた黒人奴隷がアフリカ大陸へ渡るまで収容された島で、人類史上最大の汚点と評される300年間にわたる奴隷交易を象徴する島と言われています。1978年に負の世界遺産としてユネスコに登録されました。

 この島はダカールセネガルの首都)の船着場'Port de Dakar'から20分ほどの場所にあり、入島税500cfaと船賃5200cfa(往復)の合計1350円くらいで行くことが出来ます。ただこの船賃、島の人は1500cfa、アフリカ人は3200cfaと全く値段が違うんですよ!島の人は理解できるけど、値段にこれほど差をつけるのに驚きました。ダカールからの出港時間は、月曜日から土曜日は10時から日曜日は9時からで、1時間ごとに船が出ています。平日だと30分前くらい前に行くと好きな席に座れると思います!2回建ての中型船で、2階のテラス席は海の風を感じながら航海を楽しめますよ!

入島税と往復チケット

 島には車が一台も走っていないため、ダカール排気ガスが多く息苦しい環境から離れて、とても息がしやすいと場所と感じると思います。この島は歩いて一周できるほど小さく、2時間あれば島の様々な観光スポットを巡ることもできます。また、この島は時間がゆっくりと流れているため、その場所にいるだけでとてもリラックスできます。私は多くの時間をカフェの中で過ごし、本を読み、たまに景色を見たりしてこの島を満喫しました。

 「この島で本当に奴隷交易があったのだろうか?」ふとそう思ってしまうことがありました。普通に島を歩くだけでは、この場所を一昔前の良い部分だけを残したまま時間が止まったような島と感じるかもしれません。しかし、私はこの島で行われていた過去が忘れられないものになりました。

船着場からの写真

 この島で最も有名な場所は「Maison des esclaves(奴隷の館)」だと思います。この建物はアフリカ国中から集められた奴隷が最後に過ごす建物で歴史の教科書にも載っている場所だそうです(写真参照)。ここでは一階に奴隷、2階は白人が住んでいたそうで、奴隷の部屋は、男性用、女性用、若い女性用、子供用、背の高い人用、懲罰室に分かれていました。ガイドさんによると、奴隷はトイレに行く時と食事をするときしか、部屋を出ることが出来なかったそうです。また、建物には”The door of no return” とう有名な扉があり、この扉を通り奴隷船に乗ると二度とアフリカの土地に戻って来ることが出来なかったことから、その名前の由来はきているそうです。この扉の左右には細長く続く暗い通路が伸びていて、そこで多くの奴隷たちは船が来るのを待っていたそうです。私は扉よりもその脇の通路(最後の待機場所)が印象的でした。なぜなら、暫くその場所を見ていると、その狭い通路に押し詰められながら船が来るのを待っていたかつての奴隷の姿が見えたような気がしたからです。ここに来るまでは、奴隷問題をたんなる歴史的事実の一つとして捉えていましたが、この衝撃的な場所に訪れてその問題をより現実的に感じることができました。

 この場所にはオバマ大統領やマイケルジャクソンをはじめ様々な著名人が訪れたそうですが、どういう気持ちになったのでしょうか?

Maison des esclaves

the door of no return


 セネガルのお土産と言ったら砂絵!そして、ゴレ島ではとてもレアな砂絵が手にはいります!カサマンス地方の砂、ラックローズの砂、サリーの砂、ゴレ島の砂、モリタニアのサハラ砂漠の砂、サンルイの砂、セネガルの中部の砂、火山の砂とバオバブから作った糊で砂絵を作っていおり、ナチュラルでセネガルの全てを詰め込んだような砂絵が買えます。値段は1つ1万cfa(セネガル人に聞くと、この値段は妥当と言っていました)で、あまりにも素敵だったのでお土産に2つ買いました。そしてなんと1つ無料でプレゼントしていただきました。私はそれに日付けと名前を入れてもらいました。

ゴレ島の砂絵

 この島はセネガルにいる間に自分のご褒美としてもう一度訪れようと思います。そして今度は一泊して、朝、夕方、夜のの観光客の少ない時間に島の雰囲気をほぼ独り占めしたいと思います。ぼーとしたり、本を読んだりゆっくりと時間を過ごす予定です。

 もし訪れる方がいらっしゃいましたら、是非ガイドさんをつけることをお勧めします。無料で説明してくださる方もいるそうですが、私は英語が話せる人で1万cfaで1時間半ガイドをしてもらいました。そして、1番大切なことは、行く際はパスポートを忘れずに!!!