セネガル日記_観光客の女性は声をかけられやすい

 これは全てのセネガル人男性に言えることでは決してないのですが、セネガルで生活して2ヶ月半、何度もこのテンプレートのような会話をしました。

「どこの国から来たの?-日本から来ました」「あなた結婚しているの?-いいえ、していません」「(してないんだ)じゃあ僕と結婚しよう。僕と付き合おう。- うーん。それは難しいです」「でも君結婚していないでしょ?問題ないよ。電話番号教えて。-首を振る」「これ僕の電話番号だから、連絡して。-とりあえず、電話番号をもらう。(その後なにもしない)」

 色々と会話をしてお互いの事を知ってからならまだ理解できますが、普通に「Bonjour,Madame. ça va?(こんにちは、マダム。元気ですか?)」「Oui ,ça va. Et vous?(元気だよ。あなたは?)」「ça va ça va ça va」この流れでさっきの話題に突入するのですよ!本当に面白いと思いませんか?ここに来てから急にちやほやされる様になりましたが、私がこんなにも結婚を迫れるのは、お金を持っていると思われるためです。そして、何故かセネガルの生活に慣れていない人の方が声をかけらる機会が多いのです。私と同じ研修生が他に2人いて、2人は私より2週間ほど早くセネガルに着いたのですが、同じ道を歩いていても私の方がいいカモだと思われるんですよね。しかし、この会話を簡単に終わらせる方法があります。それは「あなた結婚しているの?」の問いかけに「oui, J'ai un mari au Japon(はい、日本に夫がいます)」と伝えることです。というのも、セネガル人の寮生に不倫について聞くと、彼らが進行しているイスラム教では、不倫した人は町中の人から叩かれてその後首を切られるというのです(私の聞き取りが間違っているかもしれませんが)。なので、この返事の仕方はとても効果的です。

でも、そもそも最近はあまりそう言う人にひっからなくなって、「セネガル生活に慣れてきたな」と自信を持てるようになりましたが!

 

 もう1つセネガルの結婚観で驚いたことは、セネガルでは4人まで妻をとることが認められていていることです。セネガル人にとって一夫多妻制の考えはコーランの中の一説に書かれていることで、宗教的な背景があるそうです。私の身近な寮生に「将来何人の妻が欲しい?」と聞くと「今はお金がないけど稼ぎが増えたら3人持ちたい」という人が多く、中には「将来セネガル人の妻、フランス人の妻、日本人の妻を1人ずつもらいたい」という考え方の人もいました。私は一夫多妻制は女性に不平等だと感じてしまうのですが、宗教の問題を出されると本当に難しいですね。ただ、後者のセネガル人男性の考え方は、私のルームメイトの感想なのですが、「もし一夫多妻制の考え方を受け入れてくれる女性がいれば、差別を受けやすい黒人とアジア人の妻、差別をしてきた側の白人が一緒になることはとても平和的で素敵な考え方なのではないか」ということでした。私もそう思います。この話について日本女性陣とセネガル男性陣で何時間か口論になりましたが最終的に個人の選択を尊重しようということになりました。次は日本人の男性とセネガル人の女性も含めてこのテーマを話し合えたらいいなと思います。