セネガル日記_Louga, Linguere_2日目

 6月25日、 2日目。朝食は、泊めて頂いている家の近所の露店で買ったいただいた美味しく味付けされたプチポワ(グリンピース)が挟まった250cfa(60円ほど)のフランスパン、マンゴー、パイナップルジュースでした。どれもあっという間に体に吸収されて、良い1日が始まるのを感じました。

朝食のプチポワ

 今日はまず、午前中にリンゲールのマルシェ(市場)に連れて行ってもらい、今日明日の夜ご飯の食材を買いました。リンゲールのマルシェは天井の高い倉庫のような場所で風通りの良い構造をしていたため、市場独特の匂いもそれほど気になりませんでした。市場の中には、お野菜と調味料屋さん、お肉屋さん、お魚屋さんの3つの種類のお店が沢山ありました。私たちはいくつかのお店を見て周り、商品の新鮮さや値段などを聞いて1番良いなと感じるお店で、ジャガイモ、ネギ、サツマイモ、キュウリを買いました。全て違うお店で買ったんですよ笑 1番衝撃的だったのはお肉の値段が安いことです。ダカールでは胸肉が1kg7000cfaくらいでスーパーで売られていたのに対し、ここでは1羽3000cfa(725円ほど)で売られていたことです。安かったので、さすが畜産の町だと感じました。買い物が終わり帰りには、ビニール袋に入って凍らせてあった100cfaのビサップジュース(ハイビスカスから作られる甘酸っぱいセネガルの定番の飲み物!)を買っていただきました。ここでは、飲み物はビニール袋に入っていて、袋の端を噛み切って飲むスタイルが定番のようです。日差しが痛いほど強かったので、この凍らせてあったビサップジュースがとても美味しく感じました。

お野菜屋さん

ビサップジュース


 お昼はアワ家に突撃昼ごはんをしました。表通りでブティックをされている方でお店と家の間のとても細い通路を抜けてアワ家に入りました。通路を抜けると、とても広い中庭に出ました。地面はさらさらの砂で真ん中に大きな木があり、その木陰で何人かの女性が洗濯物を手で洗っていました。沢山の子供達が走り回っていて、家の奥にはヤギと馬と羊が放し飼いされていました。私たちは用意していただいた椅子に腰を下ろして、しばらくアワ家の女性とお話したり子供達と遊んでいました。ここではフランス語ではなくウォロフ語が飛び回っていて何を言っているのか分からなかったですが、アワ家のおもてなし精神とJICAの方々の通訳のおかげで本当に楽しく過ごしました。暫くすると、庭の日陰に敷物を敷いてくださり、大きなお皿が運ばれてきました。そして、その大きなお皿を囲んで、一つの料理を一緒に食べました。私はこの一つの料理を全員でシェアすることに全く抵抗はなかったのですが、長くリンゲールにいられる方が「こういう環境だからコロナが広がりやすいんだよね」と言われたことに納得がいきました。セネガルの伝統的な食べ方は右手を使うのですが、アワ家の方々は魚や野菜を器用に手でちぎって親切に私たちに配ってくれました(気を遣ってくださり、私たちはスプーンで食べさせていただきました)。セネガルの皆んなでシェアするタイプの料理は凄い量なので、毎回お腹いっぱいなのに食べさせていただきますし、お腹いっぱいになっても「まだまだ食べろ〜」と言われるのでそこからが自分の胃との勝負です笑 食後は「アタヤ」という紅茶にミント、生姜、大量の砂糖を入れたセネガルのおもてなしのお茶をいただきました。食べ物の話はまた別の機会にブログに書くとして、お昼ご飯が14時半くらいから始まり、アタヤまで頂き2時間以上もアワ家で楽しませてもらいました。突然来たお客さんの昼ごはんに2時間も時間をかけてくださるなんて本当に素敵な人たちです!!

中庭

家で家畜が放し飼いされています

一つの大皿を囲んでの昼ごはん

 

 アワ家を出た後に通りの向かい側のカンジ家エリアに向かいました。セネガルは4人まで奥さんを迎えることができるため家系図がとても複雑で、この場所では大きな通りを挟んでこっち側の人に住む人はアワ家の誰かに繋がりがあり、通りを挟んで向かい側に住んでいる人はカンジ家の誰かに繋がりがあると思われているそうです。私たちは大家さんのカンジ家にの方に挨拶に行き、そこからシャーレット(馬車)を呼んでもらいセネガルの気象台を見に行きました。セネガルの気象台がリンゲールにあるなんて驚きました。私は気象台に行くまでの片道20分ほどの道中、乾いた土地に等間隔に木が生えていて、ヤギやロバが自由に暮らしている日本にはない風景をたっぷり満喫しました。到着すると、JICAの方が気象台の管理者の方に気象台に登れないか交渉してくださり(言えば、登らせてくださるとのこと)、私たちは気象台に登りました。上から見るリンゲールの風景をお届けします。リンゲールの景色をよく表していると思います。

気象台

気象台からの風景

 

 今日の夜ご飯は羊のジビテリ、ラクダ肉入りカレー、鶏肉のナポリタン、玉ねぎのマリネ、バゲット、マンゴー、フルーツジュースでした。羊のジビテリ以外は家で作りました。「たまたま冷蔵庫にあるもので作っただけだがら」と言われていましたが、一度に3つのお肉を食べ比べできるなんてとても贅沢なことでした。セネガルに来る前は、羊は全てジンギスカンのように癖のあるものだと思っていましたが、セネガルの羊は癖がなく本当に美味しいです。そして、みなさんが気になるであろうラクダ肉は牛肉のような風味と食感で美味しかったです。リンゲールではラクダ肉割とポピュラーな食べ物らしく、雨季になりラクダが滑りやすい時期になると更に市場へ出回るそうです。そして今回は食べることができませんでしたが、ラクダのこぶの部分が脂肪でできており美味しいそうです。いつかリベンジします。

今日も素敵な経験をありがとうございました。

夜ご飯