セネガル日記_SEDHIOU_2日目(午前)_1105

 セジュウに訪れる前の勝手な想像で、セジュウはまだ観光地化されていないので正直長い時間を家でゆっくりと過ごして、気が向いたら近所を観光する感じなんだろうなと思っていました。しかし、この旅は友達がスケジュールを密に立ててくれていたようで、休む暇もないほど新しい経験ができる時間となりました笑 

 

<セジュウで家事体験!>

 前日20時頃にセジュウに到着して、24時過ぎに就寝しました。そして、2日目はなんと6時に起床しました!友達が前日に「ここの人の暮らしを知るには、お母さんに家事を教えてもらうのがいいと思うよ。だから、明日は6時に起きて箒で庭を掃除して、井戸で水を汲んで、身体を洗って、朝食を作って、その後にセジュウの観光に出かけよう!」と信じられない提案してくれたので、「いつものホームスティだと10時起床なのに、休む暇がないな。」と思いながらも、せっかくだし全部体験したいと思って6時にアラームを設定しました。翌日の6時、まだ日が昇っておらず星が綺麗な時間帯に起きて、お母さんを暫く待って、お母さんがやってきてからまず家の前のスペース、その次に家の庭を箒で掃きました。お庭のほとんどのエリアがサラサラした砂地で、その砂に紛れて投げ捨てられたゴミ、食事中に溢れた食べかす、そして落ち葉などが混ざっているので、そういったゴミを1箇所にまとめていき取り除きます。この作業は砂がとても重たいので相当力が入りますし、加えてかなり広いスペースをする必要があって、日本でも庭の掃き掃除を定期的にして箒には慣れていたはずですが、朝から本当に疲れてしまいました。この作業を休むことなく毎日しているお母さんが本当にすごいなと感じました。眠気と戦いながら、1時間半ほど掃き掃除をして、次に洗濯物や身体を洗うための水を井戸から汲む作業に移りました。生まれて初めて、生活水を井戸から汲んで生活する光景を目にしました。資料として残っていた昔の人が井戸で水を組む絵や映像を見て井戸水はあまり衛生的でないと思っていましたが、実際はそうではなかったので不思議でした。井戸から水を汲むことは決して先進的とは言いませんが、その状況で当たり前に生活している人がいるし、水を不衛生と感じないし、自分もその体験をして(数日なら?)この生活がそこまで不便ではないと感じてしまいました。井戸は覗き込むと本当に深かったです。朝食は「ニィヤベ」というビーナッツ豆をを湯掻いて、後から玉ねぎとMAGGI(マジ)のソースを加えて煮込んだソースを作り、フランスパンとカフェオレと一緒に食べました。新しいセネガル料理を知ることができてよかったです!

とても深い井戸

朝食作り

ニィヤベ

 

<バイクに乗ってセジュウ観光>

 セジュウにはタクシーが少ないので、バイクで観光しようということになりました。生まれて初めてのバイクで、どうやって乗ればいいか分からないし、友達はスピードをすごく出すし、体制を変えると落ちそうになるし、とにかく初めの30分は怖くて仕方がありませんでした。しばらくして、馬に乗る時と同じ体制でいれば安定することや、段差がある時は後に体重をかけると跳ねないなどのコツが分かってきたので、徐々に楽しくなりました。

KoussyからSedhiouまでの途中の風景

<Fort Pinet Lqprqdeピネ・ラプラード要塞)>

 ユネスコ世界遺産に登録され、その象徴性はいまだ健在、セディウ最大の歴史的資産のひとつです。その名は、1822年にサン・ルイで生まれ、1869年にコレラで亡くなった元フランス総督エミール・ピネ・ラプラードに由来しています。セディウの中心部にあるこの砦は、マンデン族とバンバラ族に対する何度かの遠征の後に建設され、フランスは1836年に建設を決定しました(1844年終了)。この砦は、フランスがカザマンス上部に進出する際の拠点として機能し、植民地時代には、物資の保管や輸送の場所としても使われたそうです。また、地元の村長同士の部族間抗争の際には、避難場所としても使われました。今では、図書館のような機能を果たしていますが、もはや訪れる人もない文化的・知的空間となっているそうです。詳しくはこちらをご覧ください(SUR LES RUINES DU FORT PINET LAPRADE | SenePlus)。

 ちなみにこの「ピネ・ラプラード」さんは無実のセネガル人を大量に殺害した人物として、歴史を知るセネガル人からはとても批判されている人です。


<L'île du Diable(悪魔の島)>

 この島はセジュウの町にそって流れているカサマンス川の真ん中にある島です。地図には載っていない島ですが、地元の人たちの間では有名な島で、2世紀ほど前にはこの島は悪魔が住む島として恐れられていましたが、今ではヨーロッパの方向けの観光地となっているそうです。Bac de Sedhiouというセジュウの船着場から船を持っている人と交渉して船に乗せてもらいます。この時は1万cfa(2500円)でボートを貸し切りにして1時間と少しほどかけて島の周りを船で回ったり、島に上陸したりしました。40種類ほどの木が生息している島です。

小さい島に見えますが、とても大きいです!

セジュウの港。手前の船で島まで行きました。