セネガル日記_manifestationの様子_0802

 先週の金曜日の7月28日に若者から絶大な指示がある野党のソンコ氏が、電話の窃盗と暴動を呼びかけた罪で逮捕された。現在Sebikotane刑務所で英雄として歓迎されているソンコ氏だが、彼の逮捕により今週からまた過激なmanifestationが起こっている。セネガル人の特徴として休日はしっかり休みたいのか、前回の6月中旬に起きた暴動と同様に、今回も土曜日と日曜日は静かで、月曜日から抗議活動が始まった。

 私がセネガルに4月に来て最初に体験したmanifestationは6月中旬の同人物ソンコ氏の婦女暴行容疑の裁判前後だ。連日のようにmanifestationが起こり、フランス学校は休校になったり、国がデモの呼びかけを止めるためにSNSを利用できなくしたり、爆発の音が定期的に聞こえてきたりと日本の平和的なデモ更新とはかけ離れた活動が行われていた(詳細は、7月12日「セネガルの新聞には何が書かれているの?」のBlogを参照下さい)。しかし、今回は6月中旬のものと比べるとかなり穏やかで、爆発の音が聞こえたり、学校や職場が休みになったり、大使館から頻繁に連絡があるわけではないため、一見何も起こっていないように感じている。しかし、新聞を呼ぶと過激な暴動が起こっているのも事実で、今週の月曜日と火曜日の2日間だけで、会社員が利用しているTATAバスに何者かが火をつけ炎上し、2人が死亡、その他乗客は腕や顔などに火傷を負った事件や、学生が乗っていたバスに火が放たれ学生が重傷を負った事件や、医療機関の医療品が壊されるなどの被害などが大きく取り上げられていたmanifestationの矛先は交通手段、病院、モスク、大学などの公共物や私有物に向いているらしい。こういう記事を読むと、6月中旬のmanifestationを思い出し怖くなるのだが、大使館からは月曜日に1回連絡が来たのみだったたのと、セネガル人は普通に大学や職場に行っているので、昨日から近場には外出しているようにしている。ただ、Wifiがない場所ではインターネットが使えない状況は続いている。

 セネガルの大統領選挙が来年の2月中旬にあり、それまで与党と野党の衝突の結果、国民を巻き込んだmanifestationがあと何回か行われると予想される。そのため、定期的にこの話題をBlogに書くことになるだろう。

 

8/2の新聞。バスの燃えている写真が痛々しい

月曜日に大使館から届いたメール